そもそも美大や芸大にいくには?

美大に行くにはそもそも何が必要なのか?は、なかなか難しい問題です。現実的には「学校ごとに違う」という回答となりますが、基本的には実技と学科の2つです。

実技

受験する美大や芸大にもよりますが、一番重視されるのがデッサンや色彩などの実技です。

美大受験の実技試験」のページにもにも書いていますが、プロや職人のような技術はあまり求められていません。もちろんそれが評価されることは当然ありますが、美大入学後に授業について行けるかどうかという基礎力の判定が主だと思います。

そのため、基本となる「デッサン」「色彩」「着彩」が実技試験でよく設定されます。

学科

学科とは、いわゆ普通の試験です。英語や数学など、美大によって様々です。筆者が合格した大芸は、英語と国語の選択というよく分からない選択科目となっており、学科が苦手な人はそういう点からも受験大学を選んだ方が合格の可能性は高まるでしょう。

ただ、学科で差がつきにくいということはそれだけ実技の比重が増しますから、覚悟したほうが良いです。実技試験の会場で、すご横の受験生に負けたと思うレベルではまず合格できないと思った方が良いでしょう。

評定平均が絡む推薦入試

筆者の年ですが、例えば京都精華大学は評定平均が3.6以上でないと推薦入試をうけられなかったと思います。

私は条件を満たしていたので受験しましたが、その際は実技と面接のみで学科は無しでした。つまり、実技の力量だけでほぼ合否が決まります。(もしかしたら評定の数値も加味されるかもしれませんが)。

美大に行くから普通の受験勉強はいらない、というのは早計で、希望する大学の推薦入試に評定が絡む場合は決して学校の成績を軽視してはいけません。それは有利な武器を放棄する間違った選択です。

美大芸大(にかぎりませんが)は志望校によって対策がか大きくわりますから、志望校を定めたら必ず試験の概要を把握し、早いうちから備えておきましょう。