アトリエとは、通常は絵画や彫刻など作品を作る場所を指しますが、美大受験においては「絵画教室や予備校や塾」のことも指しています。
そのため、このサイトではアトリエという言葉を「絵画教室や予備校や塾」の方の意味で用います。
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アトリエで行われること
アトリエで行われることは主に以下の2つです。
- 制作の指導
- 講評
細かく言えば、アトリエの規模や趣旨、指導方法によって違いがありますが、大まかに言えば上記の2つの事柄となります。
制作の指導
まずテーマや指示が与えられ、それを満たす作品を作ります。
その過程で、講師が生徒に対して適宜指導を行います。
場合によっては直接生徒の作品に講師が手を入れて、描き方の実技指導を行うこともあります。
特に講師が目の前で自分の作品に手を入れる際には、いつも以上に注意して指導を受けましょう。
制作の過程を目にする機会は本来あまり多くなく、それが見られるタイミングを逃してはいけません。
過程は過程に過ぎませんが、結果からは分からない多くの気付きを得ることができるはずです。
講評
大学入学後にも嫌というほど味わいますが、その日の最期に作品を張り出し、生徒達の前で評価と指導が行われます。
これが「講評」と呼ばれるものです。
他人の前で自分の作品のダメな点とよい点を言われますが、受験時は未熟なので、大抵ダメな点を指摘されてヘコむでしょう。
講師の指導方針にもよりますが、時には「全くダメ」「こんな絵で受かると思っているのか」というキツい言葉を投げられる時もあります。
そんな時は心中穏やかではありませんが、気にしすぎてはいけません。
重要なのは、自分の至らなさを自覚し、不足をどうにかして埋めるヒントをつかみ取ることです。
講評を能動的に活かす
講評という空気の中では難しいと思いますが、頑張って質問をしてください。
無理なら、公表後に直接講師に聞きにいく方法でも構いません。
その際は「どうすれば良かったんですか!」という言い方ではなく、「私は〇〇だと思ってこうしましたが、ダメでした。次はどこに気をつければよいでしょうか?」のように、自分のやりたかったことを示しつつ、講評で受けた指導を次に活かす方法を聞きます。
もちろん聞くだけ聞いて何もしないのはダメです。
自分で解決策を考え「次はこうする」ということも示さねばなりません。
自分が作品を作るのですから、講師に身を委ねても仕方がありませんから。
生徒同士の講評
なお、講評は講師がするだけではありません。
時には生徒同士で講評することもあるでしょう。
この場合、決して手を抜いてはいけません。
褒められることよりもダメ出しをされることの方がより有意義だからです。
相手にとっても、自分のとっても大切なことですから、しっかりと意見を言いましょう。