美大や芸大に行くために、予備校やアトリエに行くかどうかはそれなりに悩むこと点かと思います。ここでは、予備校にいくべきかいかざるべきかを少し書いてみたいと思います。
美術系の予備校に行く方が可能性が高まる
最初に個人的な結論を。
美術系の予備校に行った方が可能性が合格の可能性が高まるため、行った方が良いです。
行かなくても受かる人はわずかながらいますし、行っても受からない人は大勢います。でも、行かないと受からなかった方もやはり大勢います。つまりは行く方が合格の可能性が高まるということです。
美術系予備校にいくメリット
美術系の予備校に行くメリットをいくつか挙げてみます。
- 美大受験の基礎レベルが実感できる
- 美大受験の基礎レベルが指導してもらえる
- ライバルの絵がみられる
- 周囲に人がいる中で集中できるようになる
- 添削がうけられる
上記にはいくつか重要な部分があるため、以下に少し詳細を書きます。
美大受験の基礎レベルが実感できる
独学で突き抜けることができれば別ですが、多くの場合目標となるラインが見えている方が勉強を進めやすいものです。
美大受験においては、一言でいえば「受かる絵をみることができる」に尽きます。
早い段階で合格レベルの絵を見ておけば、受験までに目指すべき完成レベルを頭の中にしっかりと持つことが可能になります。これは非常に重要で、言うなれば美大合格までの地図を手に入れたのを同じなのです。
日々に練習で常に頭の中にある最善のイメージに近づくように努力すれば、上達のスピードはかなり高まります。
周囲に人がいても集中できるようになる
意外と大事なのが、周囲の環境に惑わされずに集中できるようになる点です。
独学で学んでいると陥りやすいのが「環境が変わると実力が出せない」という点で、周囲の雑音をシャットアウトする力が身に付き辛いデメリットが挙げられます。
受験は一発勝負ですし、浪人する気がないならミスは許されません。そういった緊張感から実力が出せないことは多く、ここに集中力の欠如が加わると致命的です。
試験開始前はともかく、開始後に集中できればいつもの感覚で作品が描けますので、大きなアドバンテージになります。これができるようになるには、周囲に人がいて話し声も聞こえ、かつ、周囲に同じ課題に取り組んでいる人がいる状況が好ましいといえます。
予備校に行かずとも受かる人はいる
筆者の同期に一人だけいましたが、予備校には一切に行かずに合格した人もいます。
その人の絵は非常に独特で、描き方からしてまるで違いました。大まかなレイアウトもせず、全体から細部へと進めることもしません。いきなり細部のから入り、細部を完成させてからまた他の細部に進みます。それでも全体の形をほぼ狂いなく描き上げていました。
才能であるのと同時に、その書き方に慣れていたのでしょう。
美大受験においては、こういった変わった描き方でも基本的には問題ありません。しっかりと描けてさえいれば、ですが。未熟な独学などですと全く歯が立ちませんので、相当なレベルでなければちゃんと基礎を学ぶ方が合格の可能性は高まります。
予備校の学費は確かに高く踏ん切りがつかないと思いますが、一浪や二浪することを思うと無駄な費用ではありません。投資と考えて、むしろ予備校の代金を払ったのだから無駄にしないように頑張ろう、ぐらいの心持ちで望むことをお勧めします。