美大・芸大受験のために鉛筆の持ち方を知りましょう。

受験用のデッサンを描く場合、鉛筆を文字を書く時と同じ持ち方だ用いるだけでは不十分です。

デッサンやラフを描く際の基本となる持ち方があるので、それをしっかりと習得しましょう。

デッサン用の鉛筆の持ち方

具体的な鉛筆の持ち方は以下の通り。

  1. 鉛筆を自分と平行になるように横して机に置く
  2. 鉛筆の芯の向きは、右利きは左、左利きは右
  3. 利き腕の指5本の指先で鉛筆を軽くつまむ
  4. そのまま持ち上げる

重要なのは以下の点です。

  • 手のひらに握り込まない
  • 軽く持ち、力を入れすぎない

これがデッサン用の鉛筆の持ち方です。

力が入りにくい

この持ち方をすると、線を引く時には鉛筆が紙平面に対して平行方向に寝てます。

この状態であれば力も入らず、最初は描きにくいかもしれません。

実はこれが大事で、デッサン等の鉛筆で絵を描く際には、ともかく力を入れすぎてはダメだからです。

文字を書く際の鉛筆の持ち方は、鉛筆の握りだけではなく引かれた線自体にも力が入りすぎていて、デッサンでは大きなリスクになります。

では、このリスクとはどんなものでしょうか?

鉛筆で描いて消しゴムで消すのがデッサン

デッサンは鉛筆で描くだけではなく、消しゴムで消して作ります。

消しゴムも用いることで多彩な表現が可能となり、陰影や質感の表現力が大きく向上します。

反面、これができなければ上達の限界はすぐに訪れるでしょう。

つまり、消しゴムで消せる線を引くことが重要で、消せずに跡が残るような線を引いてはならないのです。

跡が残るような力の入った線のリスクとは、まさにここにあります。

手首や腕を柔らかく使う

横持ちであれば、基本的にリラックスした状態で手首や腕を動かすことができます。

細部を書き込む時には緊張感を持った持ち方も必要ではありますが、それだけではアタリをつける作業はできませんし、面を塗ることもできません。

特に書き始めはラフに軽く線を引く方が良いので、柔らかな線を柔軟に引けることは大きな強みとなります。

小さめの曲線は苦手

この持ち方の苦手な部分は、小さめの曲線を描くことです。

例えば、画用紙一杯に大きな円を描く時は横持ちが良いですが、ピンポン球ぐらいの円をこの持ち方で描こうとすると非常に難しいです。

なぜなら、小さな円は手首を始点に円弧に鉛筆を動かした方がよく、横持ちではそれが難しいからです。

場面や用途に応じて、持ち方を変えるの技術の一つです。