ねり消しゴムを買うの簡単ですが、どのように保管すればいいかは案外知らないものです。
まさか、ねり消しゴムを裸のまま、鉛筆と一緒に筆箱に入れたりしていませんよね?
ねり消しゴムの保管方法
メーカーによって多少違いはあるかも知れませんが、以下の点は基本的にどの商品にでも当てはまる(少なくとも害にはならない)と思いますので、ご紹介します。
乾燥と日光を避ける
ねり消しゴムの品質をなるべく落とさずに保管する方法の基本は、以下の通りです。
- 乾燥させない
- 光を当てない
- 温度の変化を避ける
ねり消しゴムを裸のまま放置すると硬く乾いた感じになるかと思いますが、その状態自体がダメなのです。
上記を踏まえ、保管の基本は以下の通り。
- 「購入時の袋に入れる」
- 「暗い場所」
- 「常温の場所」
ビニールが重要
メーカー似よって異なりますが、特に購入した際に包まれているビニールなどは重要です。
決して捨てないで下さい。
考えてみて欲しいのですが、皆さんが画材屋でねり消しを見た際の状況自体が、基本的な要件を満たしているはずです。
なぜなら、お店としては商品が劣化しにくい状態で販売されているはずですから。
つまり、最初の包装の状態が最も良いはずで、包装材をそのまま使って保管するのが理にかなっているのです。
新品と使い残し
未開封の新品は、前述のように「購入時の包装のまま空けずに、暗く常温の所で保管する」が良いです。
使い残し(ちぎって使わなかった方も含む)も基本的には同様で、元の包装に戻して「暗く常温の所で保管する」ようにしてください。
硬くなったねり消しを柔らかくする
硬くなった煉り消しを柔らかくするためには、やはり指でこねるのが一番です。
残念ながら乾燥しすぎると柔らかさは戻りません。
指の油や汚れが混ざってしまいますが、元々ねり消しには油分(植物油など)が含まれていますので、それほど気にしなくとも良いです。
ただし、鉛筆で真っ黒になった指でこねるのはやめておきましょう。
もっとも、このような指になっている時点で絵が汚れているはずですから、この事態が既に問題ですが。
紙と一緒に置いてはいけない
紙は油分を吸い取りますから、保管時には紙とくっつけておくことは避けて下さい。
ここで気づく方もいると思いますが、デッサン時に画用紙の上にねり消しゴムを置き続けることも問題になります。
ねり消しゴムの劣化を速めるだけでなく、画用紙に油分が移り絵を汚す可能性があります。
手の皮脂などの汚れが致命的なように、ねり消しゴムでの画用紙汚れも注意しましょう。