高校生うらいになると鉛筆はあまり使わないと思いますが、美大・芸大受験では鉛筆が必須です。
受験要項では用具が指定がされていることが多く、シャーペン不可などがあると困るので、鉛筆に慣れるように留意しましょう。
デッサンで用いる鉛筆の芯
鉛筆は鉛筆削りで削る、というのはデッサンにはあまり向きません。
なぜなら、鉛筆の芯の消費量はかなり多く、文字を描く程度の鉛筆の芯の量では足りないため、長めに芯を出がでるように削らねばならないからです。
完成形としては、鉛筆の芯だけが1cm程度で棒状にでていて先だけが尖っている、という形です。
むろん折れやすくなっていますので、扱いには注意が必要です。
ただ、筆箱に入れておけばあまり折れることはありませんから、心配する必要はありまりません。
なおこの方法を用いるのはB系のみで問題ありません。
HBやH系は芯が堅いので減りが遅く、粉もあまり付けられませんから、芯を眺めに出すメリットはありません
少し長めに芯を出す程度で良いです。
鉛筆の芯を長めに出すメリット
芯が長いので塗り作業が行いやすいという面もありますが、やはりこまめに削らなくても良いという点が大きなメリットです。
また、長くすると描くときも折れやすくなりますが、それだけにソフトタッチで描くことを意識出来ます。
B系の濃い鉛筆を力を込めて使うと消すことができなくなりますので、試験では大きなマイナスになります。
軽く持って色(鉛筆の粉)を付けるという認識でいられるのが丁度よいです。
デッサンで用いる鉛筆の削り方
デッサンで用いる鉛筆を削る際には、カッターを使います。
削り方は以下の通りです。
- ひと削りする
- 鉛筆を少し回る
- またひと削りする
- 鉛筆を少し廻す
- またひと削りする
削っては少し回して他の側面を削る、という流れで円錐をイメージして削っていきます。
芯を出す際には木の部分だけを削らなければなりませんが、慣れてくればカッター越しに伝わる感覚で外側の木か内側の芯かが分かるはずです。
最初は多少芯が削れても構いませんので、失敗を恐れずに芯出しを続けてください。
先だけを尖らせる
丸いままにしておくことも必要ですが、先だけを尖らせる必要もあります。
方法は以下の通り。
- 机に新聞紙などいらない紙などを置く
- さらにティッシュを上に置く
- 鉛筆の先をテッシュに付けるように鉛筆を持つ
- 先端付近にカッターの刃を当てる
- ティッシュに刃を当てるように下方向にカッターを動かし削る
- 適度に鉛筆を廻す
こちらも慣れてくれば簡単にできるようになりますので、続けてみてください。
受験直前に鉛筆を削って整える
基本的には受験会場に着く前に鉛筆は整えますが、その上で微調整程度に会場内で整えるのも有効な方法です。
鉛筆削りに慣れていれば、その慣れた行為をすることで集中力を高め、絵を描く状態に心身を整えることができるからです。
ある意味では儀式に近いでしょう。
受験本番で緊張しやすい方にはお勧めできる方法です。